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自然・旅行・写真・音楽

赤い蜻蛉(8月上・中旬 八重山)

ホソアカトンボ(西表島)
縦断道の大富側の入り口付近を流れる小さな川の岸辺を覗いたら赤っぽい蜻蛉2頭が目に入った。いわゆる蜻蛉体型で赤が鮮やかな1頭はホソアカトンボ、そしてもう1頭は濃い紅色のイトトンボ(次種)だった。渓流歩き用の靴を履いていたので流れに入って撮影した。林道の中で見つけたメスは全くの別種と思って撮影していた。後で図鑑を見たら、本種のメスであることが判明してびっくりした。翅がたいへんに細長い西表島の固有種だ。
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アカナガイトトンボ(西表島)
図鑑で見たときに凄い色だなと驚いたが、実際に見てその驚きが更に増した。
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ベニトンボ(西表島)
この蜻蛉は今までにも撮影したことがあった。写真のオスもメスも西表島で撮影したものだが、石垣島でも数多く見ることができた。1981年に石垣島で初めて採集され、今では九州まで分布を広げているらしい。
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タイリクショウジョウトンボ(石垣島)
「猩々(しょうじょう)」とは皆さんもご存じのことと思うが、「人語を解し、赤い顔をした人間のごとき容姿で、酒を好む」という中国の伝説上の動物。転じて「大酒飲み」や「赤いもの」を指すことがある。そう、まさに赤蜻蛉なのだ。2枚目の写真はメスだろうか。
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コフキショウジョウトンボ(石垣島)
「沖縄の蜻蛉図鑑」によれば・・・成熟すると♂は翅胸が黒紫色に、腹部が赤紫色となり、全体に薄く白粉を帯びる・・・とある。
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by maximiechan | 2010-08-27 20:31 | 蜻蛉 dragonflies | Comments(6)
Commented by himeoo27 at 2010-08-28 09:12
最初の「ホソアカトンボ」の見かけぬ配色の画像に吃驚して、眼を止めました。次々に興味深い蝶が登場してきてとても楽しみました。
蝶も入口のヒメオオですが、トンボも相当奥が深いですね!
Commented by dragonbutter at 2010-08-28 16:58
八重山のトンボは本土のトンボからは想像もつかない奇抜な種類がいっぱいで、私なんか目を回してしまいそうです。
Commented by chochoensis at 2010-08-28 21:15 x
どの=トンボ=も熱帯の光を浴びて、すごい原色がハッキリしていますね。こういう色彩を見たらショックを受けそうです・・・。素晴らしいです。
Commented by maximiechan at 2010-08-29 18:03
himeooさん、蜻蛉は成長の度合いによって色が変化するのでやっかいです。この写真のホソアカトンボはオスメスともに成熟個体です。図鑑の標本写真は若いときのもので、翅胸に込み入った模様が入っていてとても魅力的です。次はそれを撮ってみたいです。
Commented by maximiechan at 2010-08-29 18:07
dragonbutterさん、「目を回す」は少し大袈裟でしょう。でも、本当に本土とは随分違う蜻蛉がたくさんいるので、図鑑などで少しは予習しておいて甲斐がありました。石垣では蜻蛉の大家から助言をいただけたのも良かったです。
Commented by maximiechan at 2010-08-29 18:11
chochoensisさん、確かに熱帯のものはどれも色彩が豊かですね。熱帯の光を浴びて私は真っ黒に焼け、喉の渇きも尋常ではなかったです。

by maximiechan