赤とんぼ(10月上旬&中旬 埼玉県)

「赤とんぼ」という種の蜻蛉はいないということは誰でもが知っていると思う。広い意味では赤い蜻蛉の総称である。でも、ベニイトトンボを見かけて「赤とんぼ」と言う人は恐らくいないだろう。
そう書きつつも敢えてベニイトトンボを登場させる。
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このベニイトトンボは、彼岸花に来る蝶に期待して自宅近くを散歩した際に、折り返し点にした公園の池で撮影した。図鑑によれば「1年1~2世代」とあり、時期的に2化ではなかろうか。
「赤とんぼ」というと、やはり稲が稔った田んぼの上を飛んでいる赤い蜻蛉がイメージされるだろう。通常はアキアカネやナツアカネに代表される蜻蛉達、すなわちアカネ属の仲間を差しているということだ。wikipediaにも「通常はトンボ科アカネ属(アカトンボ属、Sympetrum属)に属するトンボを総称して呼ぶ」との説明があった。
そのアカネ属の中でも♂が見事な茜色を見せてくれるのが、次の2種だ。
ナツアカネは、キトンボ(アカネ属だが黄色)を撮影した帰りに丘陵地帯にある公園で撮影した。ここで見かけた「赤とんぼ」はほとんどがこのナツアカネだった。
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コノシメトンボは、県中南部のとある公園の池で毎年観察できている。この「赤とんぼ」は翅の先端に褐色斑がある。
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♀は地味だ。
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連結飛翔しながらの産卵はよく見かけるが、交尾態は初めて観察した。
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ところで、アカネ属でも前の記事で紹介したキトンボは黄色、北海道と本州の山岳地域に生息するムツアカネは黒という具合に、赤くならないものもいる。
下の写真がムツアカネで、今年の8月に長野県のとある峠近くの池で撮影した。
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アカネ属でなくてもショウジョウトンボやハッチョウトンボなど見事な赤を見せてくれる蜻蛉もいるのでややこしい。
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by maximiechan | 2012-10-13 22:19 | 蜻蛉 dragonflies | Comments(4)

Commented by himeoo27 at 2012-10-14 11:46
「赤トンボ」の総称は広い範囲で色々なトンボが居るもんですね!
私は単純に「ナツアカネ」「コノシメトンボ」の♂の朱赤色が好きです。
Commented by tamayam2 at 2012-10-15 10:59
連結して飛んでいる姿を見せてくださって、ありがとう
ございます。私にとって全部が「赤トンボ」で詳しい差異が
わからないのですが、これから少しずつ覚えていきます。
Commented by maximiechan at 2012-10-18 21:04
himeoo 様
「赤とんぼ」を初めてレコーディングしたのは、作曲者である山田耕筰お気に入りの天才ボーイソプラノ金子一雄少年です。少年は長じて高校の音楽教師になりました。私は高校時代、なんとその金子先生に音楽を習ったのです。
恐らくその「赤とんぼ」はアキアカネだったのでしょうね。
Commented by maximiechan at 2012-10-18 21:11
蜻蛉は蝶よりも同定が難しいと感じます。
私も分からない種がたくさんあります。
来年はまだ見たこともないカオジロトンボという蜻蛉を是非撮りたいと思っています。その蜻蛉は♂の背中の一部が赤いです。