まだまだ河川敷の稀少3種(9月下旬&10月中旬 栃木県)
下はカワラノギクとその花に吸蜜に訪れたミヤマシジミの♂だ。
カワラノギクは、関東地方の一部の河川の中流域、しかも玉石がごろごろしているような河原にしか生育していない。水利や防災のために改修工事が施された河川では河原の攪乱が起こらなくなり、他の植物が生い茂るようになって今やこのカワラノギクは絶滅の危機に瀕している。
そのカワラノギクが咲き始めた9月末、たまたまミヤマシジミ♀の新鮮個体が、その花に留まって吸蜜しているのを見つけて撮影することができた。
蝶も花も稀少種であり、その両種を一枚の写真に収められたことがたいへんに嬉しかった。そして同時に、河川敷の稀少3種全てとこのカワラノギクの写真が撮りたいという願望が芽生えた。また、はてさてツマグロキチョウやシルビアシジミはこの花に訪れるのだろうかという疑問も湧いてきた。
先の日曜日は2週間ぶりにその場所に足を運んだ。
最初は時期的にも一番出会うのが難しいと思われるシルビアシジミを探した。しかし、それらしいと思って追いかけたシジミチョウは留まったところを覗き込むと、全てヤマトシジミだった。そのうち、カワラノギクで吸蜜しているミヤマシジミ♂を見つけた。この子は飛んでもすぐに別のカワラノギクに留まって吸蜜を繰り返してくれた。
最初の写真も同じ個体だ。実はミヤマシジミに関しては青い♀に期待していたのだが、今回は♀自体が少なく、またほとんどが飛び古した個体で願いは叶わなかった。♂は新鮮個体が多かったので、もしかしたら今度の週末が♀の適期なのかもしれない。
ツマグロキチョウが盛んに吸蜜していたのはセンダングサの仲間だったが、カワラノギクにも訪れることが確認できた。
上の写真の個体は先のミヤマシジミ♂と同じでカワラノギクでの吸蜜を繰り返してくれた。
別個体の撮影もできた。逆光での様子と飛び立つ寸前の翅表も写った写真が撮れた。
そして、その場所で粘った甲斐があり、探索と撮影を始めて4時間ほど経ったとき、遂にシルビアシジミの♀を発見した。しかもカワラノギクで吸蜜をしているところを見つけたのだ。
カワラノギクは、関東地方の一部の河川の中流域、しかも玉石がごろごろしているような河原にしか生育していない。水利や防災のために改修工事が施された河川では河原の攪乱が起こらなくなり、他の植物が生い茂るようになって今やこのカワラノギクは絶滅の危機に瀕している。
そのカワラノギクが咲き始めた9月末、たまたまミヤマシジミ♀の新鮮個体が、その花に留まって吸蜜しているのを見つけて撮影することができた。
蝶も花も稀少種であり、その両種を一枚の写真に収められたことがたいへんに嬉しかった。そして同時に、河川敷の稀少3種全てとこのカワラノギクの写真が撮りたいという願望が芽生えた。また、はてさてツマグロキチョウやシルビアシジミはこの花に訪れるのだろうかという疑問も湧いてきた。
先の日曜日は2週間ぶりにその場所に足を運んだ。
最初は時期的にも一番出会うのが難しいと思われるシルビアシジミを探した。しかし、それらしいと思って追いかけたシジミチョウは留まったところを覗き込むと、全てヤマトシジミだった。そのうち、カワラノギクで吸蜜しているミヤマシジミ♂を見つけた。この子は飛んでもすぐに別のカワラノギクに留まって吸蜜を繰り返してくれた。
最初の写真も同じ個体だ。実はミヤマシジミに関しては青い♀に期待していたのだが、今回は♀自体が少なく、またほとんどが飛び古した個体で願いは叶わなかった。♂は新鮮個体が多かったので、もしかしたら今度の週末が♀の適期なのかもしれない。
ツマグロキチョウが盛んに吸蜜していたのはセンダングサの仲間だったが、カワラノギクにも訪れることが確認できた。
上の写真の個体は先のミヤマシジミ♂と同じでカワラノギクでの吸蜜を繰り返してくれた。
別個体の撮影もできた。逆光での様子と飛び立つ寸前の翅表も写った写真が撮れた。
そして、その場所で粘った甲斐があり、探索と撮影を始めて4時間ほど経ったとき、遂にシルビアシジミの♀を発見した。しかもカワラノギクで吸蜜をしているところを見つけたのだ。
by maximiechan
| 2012-10-18 20:10
| 蝶 butterflies
|
Comments(10)
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midori
at 2012-10-18 20:37
x
カワラノギク+稀少3種の組み合わせ、どれも素敵です。願えば叶うのですね(^.^)。素晴らしい。3枚目のミヤマ♂の下方に写っていのは、カワラケツメイでしょうか?凄いポイントなんですね…(*^^*)
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otto-N
at 2012-10-18 22:07
x
粘って通い続けた成果が出ましたね。「おめでとうございます」といっていいですね。
絶滅寸前のカワラノギクを横目で見ていましたが、深いイミがあったとは思いもつきませんでした。
画像のどれも素晴らしいです。カワラノギクも素晴らしいです。
絶滅寸前のカワラノギクを横目で見ていましたが、深いイミがあったとは思いもつきませんでした。
画像のどれも素晴らしいです。カワラノギクも素晴らしいです。
カワラノギクの白い花と蝶のコラボレーションは
どれもピッタリですね。
とくにラストのシルビアシジミの写真が素敵です。
「この花にこの蝶」と最初に設定して
これを実現させることは大変かと思いますが?
どれもピッタリですね。
とくにラストのシルビアシジミの写真が素敵です。
「この花にこの蝶」と最初に設定して
これを実現させることは大変かと思いますが?
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cactuss at 2012-10-18 23:45
カワラノギクでの吸蜜シーンはすばらしいですね。
ミヤマシジミ、ツマグロキチョウさらにシルビアシジミは最高ですね。
ミヤマシジミ、ツマグロキチョウさらにシルビアシジミは最高ですね。
蝶がどの花を好むかは種類によっても少しずつ違うので、同じ花にすべての種類が来るとは限らないとは思いますが、3種の蝶が吸蜜に来ると仮定してそれを待つというのはなかなか出来ることではないですね。
たいていは結果的にそうなったというのが多いかと思いますが。
4時間も信じて待つのは私には出来そうもありません、すごいです。
たいていは結果的にそうなったというのが多いかと思いますが。
4時間も信じて待つのは私には出来そうもありません、すごいです。
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maximiechan at 2012-10-19 20:01
midori 様
実際には願っても叶わないものの方が多いと思いますが、願うことは大事だと思っています。要はことを為すには意欲が大切というですよね。
そうですね、カワラケツメイは普通にありますよ。
ミヤコグサも3株見つけました。でもそれでは厳し過ぎです。シルビアの将来は暗いか!?
実際には願っても叶わないものの方が多いと思いますが、願うことは大事だと思っています。要はことを為すには意欲が大切というですよね。
そうですね、カワラケツメイは普通にありますよ。
ミヤコグサも3株見つけました。でもそれでは厳し過ぎです。シルビアの将来は暗いか!?
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maximiechan at 2012-10-19 20:03
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maximiechan at 2012-10-19 20:06
HOUNOKI 様
カワラノギクは写真では白に見えてしまいますが、実際には薄紫色をしています。
シルビアは縁毛の擦れは少ないけど、全体的には色褪せていて、発生から相当時間が経っている個体かと思います。
数日前に撮影できたら、もっと感動的だったでしょうね。
カワラノギクは写真では白に見えてしまいますが、実際には薄紫色をしています。
シルビアは縁毛の擦れは少ないけど、全体的には色褪せていて、発生から相当時間が経っている個体かと思います。
数日前に撮影できたら、もっと感動的だったでしょうね。
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maximiechan at 2012-10-19 20:07
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maximiechan at 2012-10-19 20:12
ダンダラ 様
この花にはモンシロチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ヒメアカタテハなども吸蜜に来ていました。
だんだん花が少なくなる中、蝶にとって大事な吸蜜源なのかなと思いました。
この花は9月の下旬には咲き出すようなので、シルビアの新鮮個体とのコラボも夢ではないなと思いました。他の2種は割と狙い易いように感じました。
まだ色々と期待することがあるので足を運ぼうと思っています。また、報告します。
この花にはモンシロチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ヒメアカタテハなども吸蜜に来ていました。
だんだん花が少なくなる中、蝶にとって大事な吸蜜源なのかなと思いました。
この花は9月の下旬には咲き出すようなので、シルビアの新鮮個体とのコラボも夢ではないなと思いました。他の2種は割と狙い易いように感じました。
まだ色々と期待することがあるので足を運ぼうと思っています。また、報告します。