2/4達成(4月11日 埼玉県)
11日の天気予報が日に日に悪くなってきていて、今朝の時点では曇のち雨になってしまっていた。しかし、朝食を食べている頃にはうっすらと陽も差してきたので、計画を実行することにした。
【本日の課題】
その1、そろそろ発生しているであろうホソオチョウを証拠だけでも押さえる。
その2、昨年自分で見つけたポイントでスギタニルリシジミの発生を確認する。
その3、しつこくトラフシジミにチャレンジする。
その4、1~3の行程の中でツマキチョウのオスを撮影する。
最初のポイントに着いたとき、空はほとんど雲に覆われていた。いつも車を停めていた場所に他の車があったので、歩いて10分ほどの県の自然観察施設の駐車場に車を停めて、歩いてポイントに戻ってきた。曇とはいえ気温は高く、撮影前から汗でびっしょりになってしまった。
探索スタートは9時半。一回りしてみたがホソオチョウの姿はなかった。やはり晴れないと飛ばないのだろう。でも発生はしていると確信していたので、ポイントを行ったり来たり注意深く探索していると、道路脇の芝の中に白っぽいものが見えた。近づいて覗き込むと、それは待望のホソオチョウのオスだった。芝には露が付いていたし、陽射しも弱かったので全く動く気配はなかった。取り敢えず証拠をパチリ。【本日の課題】その1達成!
それから手を近づけると足を動かして乗ってきたが、宙に浮かしたら弱々しく飛んで近くの草むらの中に落ちた。当然草に留まったところを撮影。暫くすると翅が乾いてきたらしく、自ら飛び立つようになった。しかし、すぐに草地に降りるのでまたそこで撮影。
そんなことを繰り返しているとカメラを持った方が現れ、そのホソオチョウを一緒に撮影することになった。そして暫くするとその方が「魚露目」を出して撮影し始めたので、もしやと思い声をかけると、やはり「蝶の観察記録その2」の霧島緑さんだった。証拠は押さえられたし、雲も切れてきたので次のポイントに移動しようとしたとき、霧島緑さんが別の個体が飛んでいるのを見つけて声をかけてくださった。その後は陽射しに誘われて次々とホソオチョウが飛び出した。そうなると、少しでも綺麗な(赤斑の発達した)個体を少しでもよく撮りたいという欲が出てあっちこっち走り回ってしまった。そんなこんなで最終的にそこを去る決断をしたのは11時だった。その直前にはメスも1頭だけだが姿を現した。
霧島緑さん、本日はポイントやホソオチョウについて貴重なお話を伺えたこと、ありがとうございました。
第2のポイントは秩父方面。爽やかに晴れ渡った空に満開の桜。これでは道が混雑しない訳がない。目的地の駐車場に着いたのは1時だった。小さな沢に降りていく途中の斜面のカタクリとアズマイチゲは、今がまさに見頃だった。その写真を撮りながら斜面を降りて沢に架かった小さな橋を渡ると、ちらちらと黒っぽい影が飛んできて橋のすぐ近くの地面に留まった。目を凝らして見ると地面と見紛うような小さな鉄色の翅。これはスギタニルリシジミ以外の何者でもない。これで【本日の課題】その2も達成! しかし、当然写真にも残さなければならないので、カタクリなどを撮ったカメラを出したままにしてあったので、まずは証拠写真を押さえた。
更にその個体を座り込んで撮影していると、ハイキングの一団が通りかかり、不思議そうにレンズの先にある何かを探し始めた。そのうち右奥に生えていたテンナンショウの仲間を撮っているのだろうと、それにカメラを向けて撮り出す人まで現れた。私は敢えて何も言わなかった。
さて、沢沿いの小径で暫く観察をしたところ、スギタニルリシジミは結構な数がいるようだった。しかし、沢筋に沿ってひらひらと飛んでいるのを必死になって目で追っても茂みや水面の煌めきに紛れて見失ってしまうことがほとんどだった。また、たまたま留まってくれても近寄るのは大変だった。そんな中で、流れの中の石に留まった個体と、小さな白い花に吸蜜に来た個体をどうにか撮ることができた。
そのうち雲が空を覆ってしまったので2時半にそこを退散した。
山を降りると雨まで落ちてきてしまった。帰宅経路上に【本日の課題】その3のトラフシジミのポイントがあったが、時間も遅かったし、雨もぱらぱら程度ではあったが降っていたので、当然そこはパス。そこが【本日の課題】その4のツマキチョウに関しても一番可能性があったのだが・・・。最初のポイントでも第2のポイントでもツマキチョウは確認できなかったので当然撮影もできなかった。
ということで【本日の課題】その1~4で達成できたのは「その1」と「その2」の2つだった。
【本日の課題】
その1、そろそろ発生しているであろうホソオチョウを証拠だけでも押さえる。
その2、昨年自分で見つけたポイントでスギタニルリシジミの発生を確認する。
その3、しつこくトラフシジミにチャレンジする。
その4、1~3の行程の中でツマキチョウのオスを撮影する。
最初のポイントに着いたとき、空はほとんど雲に覆われていた。いつも車を停めていた場所に他の車があったので、歩いて10分ほどの県の自然観察施設の駐車場に車を停めて、歩いてポイントに戻ってきた。曇とはいえ気温は高く、撮影前から汗でびっしょりになってしまった。
探索スタートは9時半。一回りしてみたがホソオチョウの姿はなかった。やはり晴れないと飛ばないのだろう。でも発生はしていると確信していたので、ポイントを行ったり来たり注意深く探索していると、道路脇の芝の中に白っぽいものが見えた。近づいて覗き込むと、それは待望のホソオチョウのオスだった。芝には露が付いていたし、陽射しも弱かったので全く動く気配はなかった。取り敢えず証拠をパチリ。【本日の課題】その1達成!
それから手を近づけると足を動かして乗ってきたが、宙に浮かしたら弱々しく飛んで近くの草むらの中に落ちた。当然草に留まったところを撮影。暫くすると翅が乾いてきたらしく、自ら飛び立つようになった。しかし、すぐに草地に降りるのでまたそこで撮影。
そんなことを繰り返しているとカメラを持った方が現れ、そのホソオチョウを一緒に撮影することになった。そして暫くするとその方が「魚露目」を出して撮影し始めたので、もしやと思い声をかけると、やはり「蝶の観察記録その2」の霧島緑さんだった。証拠は押さえられたし、雲も切れてきたので次のポイントに移動しようとしたとき、霧島緑さんが別の個体が飛んでいるのを見つけて声をかけてくださった。その後は陽射しに誘われて次々とホソオチョウが飛び出した。そうなると、少しでも綺麗な(赤斑の発達した)個体を少しでもよく撮りたいという欲が出てあっちこっち走り回ってしまった。そんなこんなで最終的にそこを去る決断をしたのは11時だった。その直前にはメスも1頭だけだが姿を現した。
霧島緑さん、本日はポイントやホソオチョウについて貴重なお話を伺えたこと、ありがとうございました。
第2のポイントは秩父方面。爽やかに晴れ渡った空に満開の桜。これでは道が混雑しない訳がない。目的地の駐車場に着いたのは1時だった。小さな沢に降りていく途中の斜面のカタクリとアズマイチゲは、今がまさに見頃だった。その写真を撮りながら斜面を降りて沢に架かった小さな橋を渡ると、ちらちらと黒っぽい影が飛んできて橋のすぐ近くの地面に留まった。目を凝らして見ると地面と見紛うような小さな鉄色の翅。これはスギタニルリシジミ以外の何者でもない。これで【本日の課題】その2も達成! しかし、当然写真にも残さなければならないので、カタクリなどを撮ったカメラを出したままにしてあったので、まずは証拠写真を押さえた。
更にその個体を座り込んで撮影していると、ハイキングの一団が通りかかり、不思議そうにレンズの先にある何かを探し始めた。そのうち右奥に生えていたテンナンショウの仲間を撮っているのだろうと、それにカメラを向けて撮り出す人まで現れた。私は敢えて何も言わなかった。
さて、沢沿いの小径で暫く観察をしたところ、スギタニルリシジミは結構な数がいるようだった。しかし、沢筋に沿ってひらひらと飛んでいるのを必死になって目で追っても茂みや水面の煌めきに紛れて見失ってしまうことがほとんどだった。また、たまたま留まってくれても近寄るのは大変だった。そんな中で、流れの中の石に留まった個体と、小さな白い花に吸蜜に来た個体をどうにか撮ることができた。
そのうち雲が空を覆ってしまったので2時半にそこを退散した。
山を降りると雨まで落ちてきてしまった。帰宅経路上に【本日の課題】その3のトラフシジミのポイントがあったが、時間も遅かったし、雨もぱらぱら程度ではあったが降っていたので、当然そこはパス。そこが【本日の課題】その4のツマキチョウに関しても一番可能性があったのだが・・・。最初のポイントでも第2のポイントでもツマキチョウは確認できなかったので当然撮影もできなかった。
ということで【本日の課題】その1~4で達成できたのは「その1」と「その2」の2つだった。
by maximiechan
| 2010-04-12 20:32
| 蝶 butterflies
|
Comments(12)
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ヘムレン
at 2010-04-12 20:47
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ホソオチョウ・・・もう出ているのですね。あいかわらず、素早い行動力に感服します。
スギタニの吸蜜、先日狙ったのですが玉砕しました(^^;)
2/4・・・それでも、この難しい天候の中、素晴らしい成果ではないですか。(^^)Y
スギタニの吸蜜、先日狙ったのですが玉砕しました(^^;)
2/4・・・それでも、この難しい天候の中、素晴らしい成果ではないですか。(^^)Y
2
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himeoo27 at 2010-04-12 20:55
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maximiechan at 2010-04-12 21:06
ヘムレンさん、早速のコメントありがとうございます。
ここでは昨年もこの小さな白い花に時折吸蜜に来るスギタニルリシジミを何回か目撃しています。
ここでは昨年もこの小さな白い花に時折吸蜜に来るスギタニルリシジミを何回か目撃しています。
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maximiechan at 2010-04-12 21:10
himeooさん、昨日は読みが当たって嬉しかったです。
スギタニルリシジミの渋さが好きです。
スギタニルリシジミの渋さが好きです。
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thecla
at 2010-04-12 23:04
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ホソオチョウ、もう出ているのですね。今年こそ変な意地捨てて撮影に行こうかと思っていますが・・・。
↓新潟は気温が上がりすぎて中々止まらず苦労したはずですが、数少ないカタクリ吸蜜のチャンスを捉えることが出来て良かったですね。
↓新潟は気温が上がりすぎて中々止まらず苦労したはずですが、数少ないカタクリ吸蜜のチャンスを捉えることが出来て良かったですね。
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maximiechan at 2010-04-13 06:11
rheclaさん、発生していると確信して出掛けましたが、最初は見つからず少し焦りました。でも雲が切れるとたくさん飛び出しました。
新潟のギフはまた撮影に行こうと思っています。
新潟のギフはまた撮影に行こうと思っています。
拘っておられたスギタニ、ようやくが撮れましたね。鉄色という表現がぴったりですね。
ハイキング集団の反応が面白いです。一般の人々にとっては自然写真といえば花の写真で、虫の写真を撮る人がいるということ自体、念頭にないですね。
ハイキング集団の反応が面白いです。一般の人々にとっては自然写真といえば花の写真で、虫の写真を撮る人がいるということ自体、念頭にないですね。
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maximiechan at 2010-04-13 20:39
furuさん、記事までしっかりと読んでくださり、ありがとうございます。
関心をもたれ過ぎるのも困りものです。荒らされてしまうこともありますからね。
関心をもたれ過ぎるのも困りものです。荒らされてしまうこともありますからね。
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霧島緑
at 2010-04-13 22:39
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先日はお世話になりました。
貴殿が何かを撮影している姿を見かけなければ帰っているところでした。その後に気温も上がり、撮影を楽しめましたね。赤紋の発達した個体は見事です。
スギタニ、そして前日の新潟ギフも素晴らしいです。新潟の残雪情報は参考にさせていただきます。
またどこかでご一緒できることを願っています。
貴殿が何かを撮影している姿を見かけなければ帰っているところでした。その後に気温も上がり、撮影を楽しめましたね。赤紋の発達した個体は見事です。
スギタニ、そして前日の新潟ギフも素晴らしいです。新潟の残雪情報は参考にさせていただきます。
またどこかでご一緒できることを願っています。
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maximiechan at 2010-04-14 05:50
霧島緑さん、こちらこそお世話になりました。
新潟の記事が参考になったようでうれしいです。私は24日辺りにもう一度行ってみようかと思っています。
新潟の記事が参考になったようでうれしいです。私は24日辺りにもう一度行ってみようかと思っています。
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banyan10 at 2010-04-14 17:50
スギタニは日曜に行きましたが、まだ数が少ないようで本格的な発生はこれからでしょうか。
吸蜜もほとんど観察出来なかったのですが、タネツケバナでの吸蜜をしっかりものにしていますね。
吸蜜もほとんど観察出来なかったのですが、タネツケバナでの吸蜜をしっかりものにしていますね。
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maximiechan at 2010-04-14 20:20
banyanさん、コメントと数日前のメールありがとうございます。
ここのポイントでは桜も咲き始めでした。昨年は12日の時点で満開でしたから、今年は春の進みが遅いですね。ここではコツバメもこれからでしょうか?
ここのポイントでは桜も咲き始めでした。昨年は12日の時点で満開でしたから、今年は春の進みが遅いですね。ここではコツバメもこれからでしょうか?