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自然・旅行・写真・音楽

遅れている春の訪れ

明日は春分の日だというのに、まだ蝶の便りもほとんど聞かれない。と言っても、今シーズンの幕開けも間近なので、今回は昨シーズンに撮影した写真で未掲載だったものを紹介しよう。また、同定の間違いに気づいたので、その訂正もしておこう。
一昨年Sさんから紹介された昆虫全般に造詣の深いUさんが定点観察をしている公園によく足を運んだ。
その公園で6月中旬にミドリシジミを見かけた。有名産地で惨敗していたのでこんな写真でも嬉しかった。
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同じ公園で8月上旬にはムラサキシジミの開翅を撮影できた。盛夏のムラサキシジミというのは自分にとっては珍しい。
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ヒカゲチョウの蛹はUさんに教えてもらった。
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蛹と言えば、6月中旬に栃木県内でオオヒカゲの蛹も撮影していた。
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成蝶はその翌週に出会えたが、撮影には手を焼いた。上が♂、下が♀だと思う。yoda-1さんから下の個体も♂との指摘があった。
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また、先日コミミズクを撮影した場所にはジャコウアゲハの蛹がたくさんあった。
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訂正するは7月26日の記事に掲載した次の写真。
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ウラギンスジヒョウモンだと思っていたが、オオウラギンスジヒョウモンだった。下の写真で少し見える後翅表面中央の連続した黒色条からオオウラギンスジヒョウモンであると判断できた。ウラギンスジヒョウモンではその部分が連続せず各室ごとに分離した黒斑となる。
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その分離した黒斑は見えないが、最後の写真は正真正銘のウラギンスジヒョウモン。8月下旬、「蝶の玉手箱」のcactussさんに群馬県内の高原を案内された際に撮影した。
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by maximiechan | 2012-03-19 22:30 | 蝶 butterflies | Comments(4)
Commented by yoda-1 at 2012-03-19 23:02
確かにウラギンスジはオオウラギンスジの方ですね。
当日のブログで真っ先にコメントを入れて自分も気がつきませんでしたが、よくみると前翅裏の白斑もないように見えます。
真夏のムラサキシジミは、ルーミスかと間違えそうな綺麗なブルーが印象的です。
オオヒカゲの下段は♀雌ではなくて♂雄です。(判別方法は保全協会の図鑑に記載されるはずです)
Commented by maximiechan at 2012-03-20 06:10
yoda-1さん、早速訪問してくださりありがとうございます。
オオヒカゲについては翅形の印象だけで判断していました。勉強不足でした。
ムラサキシジミは後翅の欠損が残念ですが、真夏に撮影したという珍しさと色が美しいので掲載しました。
Commented by otto-N at 2012-03-20 19:44 x
真夏にムラサキシジミの開翅を目的にする方はあまりいないと思いますが、ポイントによっては翅を開く個体がいるようです。
ヒョウモンチョウは、ミドリ♂、ツマグロ♂♀、メスグロ♀以外は瞬間的にすぐ判別できないので、翅の裏だけも判別用として撮るようにしています。ウラギンスジ、オオがつくか、オオがつかないかは、私には難しいです。
Commented by maximiechan at 2012-03-20 20:31
otto-Nさん、コメントありがとうございます。
蝶の写真を撮り始めて間もない頃、秋口にムラサキシジミを追い回したことがあります。真夏のムラサキシジミはこれが初めてでした。
ヒョウモンチョウは調べた直後は覚えていても、またすぐ分からなくなってしまいます。難しいです。

by maximiechan