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バッティストーニ指揮東京フィルのシェエラザード

1月25日、東京オペラシティにオーケストラのコンサートを聴きに行った。指揮者は初めて実演を聴くイタリアのアンドレア・バッティストーニ。オーケストラは彼を首席指揮者として迎えている東京フィルハーモニー交響楽団。そして曲目は、デュカスの交響詩『魔法使いの弟子』、ザンドナーイの『白雪姫』、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェエラザード』というオーケストラの多彩な音色を堪能できる3曲。

そのコンサートのパンフレット
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このプログラムを見つけた時は「遂に!」と歓喜した。そして、すぐに予約の電話を入れた。その「遂に!」とは、数年前になるが、両者の組み合わせで是非とも聴きに行きたいコンサートがあったが、現在居住しているマンションへの引越し時期と重なってしまい、泣く泣く諦めていた。その時の曲目はレスピーギのローマ三部作だった。そのコンサートは大変な評判となり、その後ライブ録音がCDとして発売された。それはすぐには飛びつかなかったが、発売から暫くして入手した。以前もローマ三部作の中の「ローマの松」について「探し求めていたCDを入手」という記事の中で触れたが、その演奏は噂通りに素晴らしく、私のお気に入りとなった。それ以来、いつか魅力的なプログラムがあったら生演奏を聴きに行きたいと思っていたからだ。

バッティストーニ/東京フィルによるローマ三部作のCD
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ところで、指揮者のバッティストーニは、テレビ朝日の「題名のない音楽会」のホームページ(2016年10月9日)によれば…
『1987年ヴェローナ生まれ。国際的に頭角を表している若き才能であり同世代の最も重要な指揮者の一人。2016年10月より東京フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。東京フィルとの共演で音楽界を牽引するスターとしての評価を確立、日本コロムビア(株)より4枚のCDを発表。スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、ヴェローナ野外歌劇場、バイエルン国立歌劇場、東京フィル、スカラ・フィル、イスラエル・フィル等世界的に著名な楽団とも共演を重ねている。』

何故、「題名のない音楽会」から引用したかというと、実はこの時の放送で、初めて彼の指揮する姿を目にしたのだ。その時のタイトルが「バッティストーニの音楽会」で、オーケストラは勿論、東京フィルハーモニー交響楽団だった。曲目はマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲、レスピーギの組曲「シバの女王ベルキス」より第4曲 狂宴の踊り、ヴェルディの歌劇「運命の力」より序曲の3曲だった。歌心が身体中から溢れ出し、ここぞという場面では足踏みや唸り声まで聞こえる指揮、そして、オーケストラがそれに応えて甘美且つメリハリの効いた旋律を奏でた「カヴァレリア・ルスティカーナ」には特に感動した。その曲はカラヤン指揮ベルリン・フィルによる演奏がずっとマイスタンダードだったが、新たな、そして衝撃的なお気に入りが加わることとなった。番組を録画しておいてよかった。

「バッティストーニの音楽会」からの静止画3枚(「題名のない音楽会」ホームページからの借用)
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さあ、当日のコンサートだが、実はその2日前に既にサントリーホールでの演奏が行われていた。ツイッターを見るとそれはそれは素敵な演奏だったようだ。特にノリノリのベヴェラリのクラリネットや新しく東京フィルのメンバーとなった廣幡敦子のファゴット、ハープなどが絶賛されていて、期待が高まった。そして、どの曲も素晴らしい演奏だったが、やはり圧巻は最後のシェエラザードだった。これもライブ録音がCDにならないかな。

ホールに入る前に1枚
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by maximiechan | 2019-02-12 16:02 | 音楽 music | Comments(0)

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