4日、6日、8日と一日おきに三度赤城に出かけた。4日の時点での天気予報では、その後はあまり良い天気が期待できそうもなかったので、4日が発生確認後の最良の日であり、その後もし行けるとしてもかなり後になるのかなと思っていた。ところが、晴天の日が一日おきに続き、例年だと咲き終えてしまっているカタクリがまだ残っていることも確認でき、そうであればカタクリ吸蜜撮影の絶好のチャンスと思い、通い続けた。そして、遂に・・・
飛翔
フデリンドウ吸蜜とその後の絡み
ピークに戻ってきたYさんからカタクリに来る赤城姫はいなかったと聞いた。その頃になると観察者も増えていた。そして交尾ペアがいると声がかかった。高い木の上だったので証拠撮影がやっとだった。その撮影を終えて、私はカタクリの咲く場所へ移動することにした。隣のピークで昼食を食べ、カタクリが咲く斜面に降りていった。暫くは姫の姿は見られなかった。そんな中、綺麗なカタクリにやって来たのはイカリモンガだった。それから暫くすると斜面の下、遠くに2回白っぽい蝶が飛ぶ姿が見つかった。赤城姫で間違いなさそうだったが、留まりそうな気配がなかったこともあって、近寄ることはしなかった。ピークの方から飛来する姿もなかった。・・・と、少し下の斜面で樹上から赤城姫が舞い降りてきてカタクリにしがみついたのが見えた。慌てて近づきカメラを向けると初日と同じ翅裏しか撮影できないまま姫は花から離れてしまった。そして地面で休憩。こんなものかと思いつつ、その娘を見ているとふらふらと飛び出し、同じ花に戻った。今度はしっかりと下に潜り込んで翅表側からの撮影が叶った。しかも長かった。百枚以上も同じような写真が。そして、その花から離れると少し上に咲くもっと状態の良いカタクリに留まった。滑る足を踏ん張り、驚かさないように近づいて・・・
イカリモンガ
遂に撮影できた翅表側からのカタクリ吸蜜
その後、もう一度最初のピークに戻ったが、薄雲が広がってきていて蝶の姿はなかった。下山途中の期待は産卵シーンだったが、それは来年以降の課題となった。
当初は最初からカタクリの咲く場所で待とうと思っていたが、登山途中に赤城姫を1匹も見かけなかったので、まずはメインのピークに登って地面留まりでもいいので取り敢えずは姿を確認することにした。前日の雨で地面が濡れていたことが飛び出しが遅かった理由の一つかもしれない。メインのピークには蝶友Yさんが既に来られていた。地面留まりや飛翔の撮影を始めたら、結構夢中になってしまった。そのうち、Yさんがカタクリの様子を見てくると移動された。自分の一番の狙いでもあったので一緒に行くことも考えたが、ここのピークに咲くフデリンドウのことも気になったので、残ることにした。そして暫くするとカメラマンが来られた。その方にもフデリンドウのことを教え、二人でその前で待っていると、飛んできた1匹がすとんとフデリンドウに留まった。前回のようにピント外しをしないようにカメラをしっかりと保持して撮影開始。数カット撮ったところでそこに別個体が絡んできた。それも貴重なシーンだったが、もう少しきちんと吸蜜を撮りたかった。
地面留まり
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by maximiechan
| 2021-05-10 06:17
| 蝶 butterflies
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